医薬品のインターネット販売

医薬品のインタネット販売の
最高裁判決が出ました。
国の敗訴で、即刻ケンコードットコムなどは
Ⅰ、Ⅱ類の販売を開始しました。

私の意見としては、まだ時期尚早という考えです。
インターネット販売側は、販売が規制されて
５億も売上が減ったなどと当時言っていました。
安全性のことは考えず、経済的なことしか考えていなかったのです。

ネットの向こうに果たして薬剤師や登録販売者がいるのかどうか
いたずらして、試してみたくなりますね。

画面とのやりとりは、ひきこもりみたいに
味気ない気もします。やはり人と人とのつながりは
大切なのではないでしょうか？
どんな人が応対してるのか顔もみないで
怖くはありませんか？

こういうネット社会の人間は若い人たちなので
便利だったらそれでいいという考えなんでしょうね。
デジタルの時代にアナログは似合わないとでも
いいそうです。
でも、薬の販売はアナログでいいと思います。
ネットで買わなければいけない人は
ネットユーザーとは限らないし、日用品ではないのです。
そんなに薬が必要ですか？
送料を無料にするためにいくらでも買わなければなりません。

以前、委員会で傍聴したときに
楽天の三木谷氏が示した地図がありました。
ネットで薬を買っている人の分布図です。
ほとんどが関東県でした。
利便性を他の面から見ると、面倒くさいを置き換えることなっています。

何かおこってはいけないけど
おこってしまったら、きっとユーザーの自己責任になってしまうんだろう
と私は危惧しています。

国は、この際薬事法を改訂してとりあえずしばらくは
禁止の方向で進んで欲しいと思います。

この場に例はかけませんが、泣いている患者が
いるということは事実です。

ネット販売でも薬店の販売でも
国民の安全をしっかり守って欲しいと思います。
あなたがたは、医療従事者なのですから。